食事は身体づくりの基本です。日本人には日本食が一番身体に合っていますので、玄米(または七分付き米、胚芽米)、味噌汁、季節の野菜、海草類をしっかり食べましょう。河川や海洋汚染で魚介類に含まれる水銀が問題視されていますが、週に3回以上食べなければ気にする必要はないといわれています。お肉類も、鶏>豚>牛の優先度で選ぶことをオススメします。日本人が昔から食べてきたものは消化吸収する分解酵素を持っているからです。いろいろな食材をバランスよく、しっかりと食べましょう。

つわりのある人にとっては、食事は大変切実な問題です。こればっかりはどうしようもありませんので、食べられるものを食べておなかの赤ちゃんに「一緒にがんばろうね」と語りかけてあげましょう。

そして、高齢出産の妊婦さんにまず、徹底的にとっていただきたいのがカルシウムです。カルシウムは骨や歯を作るだけではなく、血液や体液、神経組織にも含まれ、心臓の機能を保つ、興奮した神経や筋肉を正常にする、ホルモンの分泌をスムーズにする、出血をしたときに血液を凝固させるなどの働きもする重要な栄養成分です。妊娠にかかわらず、血液中のカルシウム濃度は一定に保たれるようになっており、不足した分は骨から補給され、骨の密度が低下します。これが過度にすすむと骨粗しょう症になったり、動脈硬化、精神疾患などになりやすくなります。

成人女性が1日に必要とするカルシウム量は約600mg。赤ちゃんは1日に約150mgのカルシウムをお母さんからもらいますから、妊婦は1日に少なくとも約750mgのカルシウムが必要になります。お母さんの体は、何よりもまず赤ちゃんが最優先になります。お母さんがつわりで何も食べられなくて栄養不足になっても、赤ちゃんには胎盤とへその緒を通してちゃんと栄養がいくシステムになっています。そのため赤ちゃんがカルシウム不足になることはありませんが、お母さんの方は赤ちゃんに運ばれた分、カルシウムを失ってしまいます。

また、妊娠中毒症等の胎盤機能低下がある場合は積極的にカルシウム摂取が必要です。将来的な骨粗しょう症予防のためにも、乳製品や小魚を積極的に食べましょう。

さらに、ミネラル不足も問題です。
いまや「減塩神話」などといわれていますが、いまだに西洋医学では減塩、減塩といっています。減塩が必要だったのは、ナトリウム99%の塩を食べさせられていた時代の話です。今は、天然のいい海塩が出回るようになりました。人間の身体のミネラル分は現在の科学でわかっているだけでも96種類。海水にもまったく同じものが含まれています。現代の病気の多くは、このミネラル不足が原因とも言われていますが、ミネラルは体内の老廃物を代謝する働きがあるためです。
妊娠中毒予防のためにも、海水から作った、精製度の低い天然塩をミネラル成分と思って、極端な減塩をせずきちんと摂取しましょう。



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